意外かもしれませんが、うつ病と金銭感覚には強い関係があります。
特にうつ病の直前期は、金銭感覚がおかしくなる傾向が強いです。
そして、うつ病の治療には何かとお金がかかり、金銭面からますますストレスが溜まる負のループに陥ります。
本記事では、うつ病と金銭感覚の関係性と、ぼくの経験談を紹介します。
うつ病で金銭感覚が狂う原因
うつ病で金銭感覚が狂う原因を、3つの観点から紹介します。
- 体力面
- 精神面
- 自己肯定感
理由①:体力面
1つ目は体力面です。
うつ病を患うと、驚くほど体力が落ちます。
- 自炊をする気力がなくなる
- スーパーに行く気がなくなる
- 歩くのがしんどくなる
しんどい気持ちから、近距離でも車で移動したり、3食コンビニエンスストアで済ませたりするようになります。
車での移動やコンビニでの食事は、徒歩での移動や自炊と比べると割高です。
そして、知らぬ間に「これくらいならお金払って楽しよう」と思うようになります。
理由②:精神面
2つ目は精神面です。
うつ病を患う状態ですから、あなたには想像を超えるようなストレスがかかっています。
そして、ストレスを発散するために様々なものを購入します。
一方で「ストレス因を完全に取り除けていない状態」ですので、購入したとしてもしばらくすると再びストレスが溜まります。
そして買ったものに満足せず、新しいものを買ってしまうという悪循環に陥ります。
理由③:自己肯定感
最後に「自己肯定感」です。
過度なストレスを受けている状態の人の多くは、パワハラやDVといった「自己肯定感を落とされる行動」を受けていることが多いです。
今にも崩れそうな橋のように、自己肯定感がいつ壊れるかわからないことから、「モノ」によって自己肯定感を保とうとしてしまいます。
とはいえ、壊れそうな橋を突貫工事で直すようなものなので、自己肯定感はすぐに壊れてしまうでしょう。
うつ病で金銭感覚が狂うことで、さらにストレスを溜める
そして、うつ病で金銭感覚が狂うことで、さらにストレスを溜めるという悪循環に陥ります。
うつ病で金銭感覚が狂った状態ですと、貯金が少ない人も多いです。
そんな中で、うつ病で身体が動かなくなり休職したとすると、当然収入減が途絶えます。
うつ病で休職した際に、生活を支えるものとして「傷病手当金」という制度があります。
傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。
ーー引用元:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3040/r139/
しかし、傷病手当金は申請してから支給されるまで、2~3カ月かかります。
そのため、支給されるまでは収入はゼロなことはもちろん、収入がなくても税金は容赦なく引かれるので実質数カ月はマイナスです。
よって金銭感覚が狂った状態でうつ病を患うと、今までのようにお金が使えなくなることから、さらにストレスを溜めることになります。
ぼくも2019年11月にうつ病を患い休職しましたが、今振り返ると休職前の金銭感覚はかなりおかしな状態になっていました。
うつ病で金銭感覚が狂った、ぼくの経験談
では、うつ病で金銭感覚が狂った、ぼくの経験談を紹介します。
うつ病(正確にはその前の適応障害からですが……)で金銭感覚が狂ったぼくの場合、主に車にお金を費やしました。
当時の状況としては
- パワハラ上司に否定される毎日
- 同期複数人からも、不快ないじりを受けていた
- 同僚や知人から定期的に趣味や人格を否定される
- 趣味の集まりでマウント合戦があった
- 車のオフ会で、雑誌の取材中にボロクソ言われる
- 両親の不倫が嫌で、家出をするがごとく一人暮らし
- 彼女(当時)に対し、不安を感じていた
といったことが重なって、自己肯定感は日に日に削られていきます。
こんな状態で仕事をしていた、当時の自分を褒めたいですけど……(笑)
自己肯定感を取り戻すために「頑張りすぎ」と「モノで自己肯定感を上げる」ことを、知らぬ間にしていました。
具体的には
- 前の車のリフレッシュ:32万円
- 前の車のブレーキローター&パッド交換:11万円
- 通勤車+ガレージ:26万円
- 今の車:3桁万円
といったところです。
趣味関係のストレス因は休職前に断つことはできましたが、根本的なストレスの要因は「会社」だったので、
自己肯定感は元に戻らないままストレス過多となり、うつ病で休職という運びになりました。
寛解に近づいて気づいたからこそ、みんなに伝えたい
小さいころから大好きで、就職の決め手にもなった「車」で失敗する悲しい結末となりました。
自業自得なのは百も承知です。
この話をブログにするのは、正直覚悟を要しましたが……。
ありのままに書くことで、誰かにとって何かのヒントになればと思い、書かせていただきました。
うつ病を患うほどですから、自己肯定感はないに等しい状態です。
そんなときに、モノで自己肯定感をなんとか保とうとしてしまうこともあるでしょう。
しかし、根本要因を解決しなければ、意味がありません。
モノをモチベーションにするのはいいことだと思いますが、モノで自己肯定感を保つのは、おすすめできません。
ぼくのようになる危険性がありますから。
また、自分が客観視できる状態の人や、モノで自己肯定感を保っている人の周囲の方は
「無理に止めるのではなく、根本要因を解決する」ことが大切です(`・ω・´)
フリーランスになり根本要因が解消された今でも、失敗を尻拭いするようなぼくみたいにならないように、気をつけてくださいね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も皆さま生きててえらい!