新卒フリーランスはやめとけという声はたくさん聞きます。
たしかに、「会社に染まるのが嫌だから」という漠然とした理由で新卒カードを捨て、フリーランスになる人にはやめとけと言います。
なぜなら、ビジネスマナーなどの「仕事の土台」を新卒で入社してから学ぶことはフリーランスでも活かせるから。
一方で、「新卒でフリーランスとして働く選択肢を考えたほうがいい」という場合もあります。
本記事では、新卒フリーランスはやめとけという理由と、例外2パターンについて、現役のフリーランスWebライターが解説します。
悩みを話せなくて困っているあなた、1度ぼくに話してみませんか?
- 転職や就職についての悩みを解決した実績多数
- これまで100人以上の悩みを解決し、94.1%の方が満足
- 「メンタル心理カウンセラー」資格保持
\そのモヤモヤ、スッキリに変えます/
新卒フリーランスはやめとけと言う理由
新卒でフリーランスはやめとけと言う理由は、以下の3つです。
- 社会人の基本を学ぶ環境がない
- 仕事がアルバイト感覚になってしまう
- 固定費のことを自分で学ばないといけない
理由①:社会人の基本を学ぶ環境がない
1つ目は「社会人の基本を学ぶ環境がない」ことです。
新卒で企業に入社すると、ほとんどの会社では「新入社員研修」があります。
大企業からフリーランスに転職して感じていることは新入社員研修っておいしいよな、ということ。(こんなん言ったら怒られるかもですが)
新入社員研修では、以下のようなことを身につけることができます。
- ビジネスマナー
- 電話応対
- 報連相(報告・連絡・相談)
- ビジネスメールの送り方
- 仕事への取り組み方
しかも何がおいしいって、研修期間中も給料がもらえること。
企業は新卒採用した社員を「未来への投資」と考えていますので、相応のコストをかけています。
ぼくが新入社員時代も研修はかなり力を入れており、相対的に見て研修の質は高いほうだったのかなと今になって思います。
入社3日目で現場に放り出す会社も、世の中にはあるらしいですからね。
しかし、フリーランスだと社会人の基本は自分で学ばないといけませんし、本を買うにしてもコストがかかります。
それでいて、仕事の基本を知らずに失敗することが収入に影響するので、新卒でいきなりフリーランスはリスクと言えるでしょう。
理由②:仕事がアルバイト感覚になってしまう
2つ目は「仕事がアルバイト感覚になってしまう」ことです。
新入社員研修が終わった後、現場でOJT(On-the-Job Training)の先輩に教わりながら仕事を覚えることになります。
仕事の内容はもちろんのこと、
- 社会人という責任の重さ
- 自分の仕事による影響力
- 仕事の進め方(PDCAなど)
- 研修で学んだ内容の実践
- 社会そのものの構図や仕組み(よくも悪くも……)
といったものも教わったり、肌で感じたりするでしょう。
もし失敗しても「〇〇さんは新人やからしゃあない」と、大目にみてくれることがほとんどですし、給料にもさほど影響しません。
しかし、フリーランスはよくも悪くも「自己責任」です。
仕事で失敗をして収入がゼロになるかもしれません。
アルバイト感覚で働き、クライアントの信頼を落とすこともあります。
「社会人とはどういうものか」というものを肌で感じたうえで、ミスを大目に見てもらえるのが新卒の特権です。
理由③:固定費のことを自分で学ばないといけない
3つ目が「固定費」です。
社会人になれば、以下のようにたくさんの固定費を払わないといけません。
- 所得税
- 住民税(2年目から)
- 年金
- 健康保険
- (借りている人は)奨学金
新卒で入社した場合は給料から勝手に引かれますので、新入社員研修で言われるままに書いただけでOK。
金額も給料明細を見れば「大体こんなものか……」と想像がつくでしょう。
しかし、新卒でいきなりフリーランスになったら、想像以上の支払いに絶句してしまいます。
新卒4年目にフリーランスになったぼくでも、健康保険を筆頭にかなり驚きましたからね。
(健康保険だけで3万でしたw)
また、フリーランスは確定申告も自分で行う必要があります(アルバイト先で言う年末調整のこと)。
「新卒でフリーランスはやめとけ」と言う人が多い理由も、うなずけるのではないでしょうか。
▼フリーランス1年目が、確定申告してみた体験談です!
新卒フリーランスはやめとけと言われたけど、いつならいいの?
新卒でフリーランスはやめとけというのはわかった。
けど、将来はフリーランスとして働きたい!いつからならいいの?
という人もいるでしょう。
個人差はあるので一概には言えませんが、ぼくのおすすめは1~2年後です。
1~2年後がおすすめな理由は、以下の通り。
- 最低限のビジネスマナーが身についている
- 仕事の進め方や報連相を、ある程度理解している
- 税金や保険料などがいくらかかるか把握できている
- 固定収入があるので、備品やテキストを揃えやすい
- 失敗しても第二新卒枠で応募できる可能性がある
特に「失敗しても第二新卒枠で応募できる可能性がある」というのが、1~2年目働いた後にフリーランスになる強みです。
最悪の事態を考えたくない……と思うかもしれませんが、「備えあれば憂いなし」というように、予測しておけば余裕を持って働くことができます。
若いうちに失敗しておくのは、いいことですから( ˘ω˘ )
また、上司世代がよく言う「3年は勤めないと負け」は信じなくていいです。
第二新卒枠も使えませんしね←
新卒フリーランスはやめとけと言えない2パターン
しかし、新卒フリーランスはやめとけと言えないパターンも2つあります。
どちらかに当てはまる場合は、新卒でフリーランスになるという生き方も視野に入れておきましょう
- 不況で内定がもらえない(ない内定)
- 持病を持っていてフルタイムで働けない
パターン①:ない内定
昨今の不況もあって「内定がもらえない」という人もいるでしょう。
内定がもらえず、なおかつ就職浪人も難しい場合は、新卒でフリーランスとして働くのは有効な選択肢です。
例えば、面接の1シーン。
内定もらえなかったから何もしていません!
(実際は家でゲーム三昧)
という人よりも
昨年度ご縁のある会社がありませんでしたが、少しでも社会人経験を積みたいと思い、フリーランスとして働いておりました。
といったほうが印象がいいですよね。
エンジニアを筆頭に、フリーランスで培ったスキルを活かせる企業であれば、自己PRにもつながりますよ!
パターン②:持病持ち
持病を持っていてフルタイムで働くのが難しいという人にも、新卒でフリーランスは有効です。
特に、精神障害や発達障害で悩む人の中には
働けない自分はダメだ……生きている価値がない……
と考えてしまう人もいるでしょう。
かつてのぼくも、そうでしたから。
しかし、仕事の悩みを解決するのも、また仕事。
新卒3年目でうつ病を患ったぼくが、今こうして元気に記事を書けているのも、フリーランスのWebライターという「社会貢献ができる場所」を見つけたことが大きいです。
実際、社会人4年目に転職活動をし250社から落とされたときは、自分の存在意義がわからなくなってしまいました。
そして、うつ病からの社会復帰でフリーランスとして働いた経験を踏まえますと、以下の環境はフリーランスならではの特権。
- 体調に合わせて働く時間や仕事量を調整できる
- 在宅の場合、人間関係のストレスが少ない
- 自分の得意分野を活かすことで、自信が持てる
自信が持てて体調がよくなったら第二新卒枠で企業で働いてもいいですし、そのままフリーランスとして働くのも立派な社会貢献です。
▼うつ病からの社会復帰について詳しく書きました!
まとめ:新卒フリーランスに安易な気持ちでなるのはやめとけ
本記事では、新卒フリーランスはやめとけと言いたい理由と、例外2パターンについて解説しました。
大手企業とフリーランスの両方を経験したぼくのアドバイスは以下です。
新卒カードをうまく使い、社会人の基本を学びながらフリーランスとして働くスキルを休みの日に学ぶ方法が1番おすすめ。
とはいえ、内定がもらえなかったり、持病持ちでフルタイムで働くのが難しかったりする人は新卒からフリーランスとして働くのも立派な手段です。
「単に会社勤めが嫌だから」という理由ではなく、将来どう生きたいかを考えてフリーランスになると後悔しなくなりますよ!
本記事が、新卒からフリーランスで働くか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も生きててえらい!