うっせぇわという歌が嫌い、という人は一定数います。
たしかに歌詞が過激な部分もありますし、ちょっと自己愛が強い部分があるのは否めません。
ただ、Youtubeで1億回再生を超えるのは中毒性や歌唱力以上に
若者の不満を1曲に凝縮できているから
ではないでしょうか。
この記事では、うっせえわが嫌いな人の理由と、うっせえわが爆発的人気になった背景である「若者の不満」について考えてみました。
この記事を書いた人
悩みを話せなくて困っているあなた、1度ぼくに話してみませんか?
- 主に「うつ病からの社会復帰」や「今の仕事でいいのか?」といった悩みを解決
- これまで100人以上の悩みを解決し、94.1%の方が満足
- 「メンタル心理カウンセラー」資格保持
\そのモヤモヤ、スッキリに変えます/
うっせえわが嫌いな人の理由
うっせえわが嫌いな人の理由は様々ですが、特に多いのが以下の3つの理由です。
- 歌詞が嫌い
- 歌い方が嫌い
- 共感性羞恥
理由①:歌詞が嫌い
1つ目は「歌詞が嫌い」で、やはり多いです。
- 痛い
- 調子乗ってる
- 陰キャの遠吠え
こんな声がSNS上を中心に殺到しています。
過激な内容の歌詞であったり、共感できなかったりすることから「嫌い」と感じる人が多いのでしょう。
理由②:歌い方が嫌い
2つ目は「歌い方が嫌い」なことです。
たしかにAdoさんの歌い方はかなりクセが強いので、好き嫌い割れそうだなとは感じました。
(ぼくは好きでも嫌いでもないです)
ところどころ椎名林檎に似せてたり、はたまたボカロに似せてたりで、
- 歌声がころころ変わって気持ち悪い
- この曲とボーカルが1番うるさい
- 声加工しているように感じて苦手
といった声も多く見られました。
理由③:共感性羞恥
1番多い理由が「共感性羞恥」です。
共感性羞恥という言葉を、初めて聞いた人も多いのではないでしょうか。
共感性羞恥とは他人の感情に敏感で影響されやすい感情のことで、HSPとよく並べられています。
「共感性羞恥」とは、他人が叱られるなどして恥をかいていると自分も恥ずかしくなる感情のことで、共感性や感受性の鋭敏なHSPにとっては関連用語として挙げられるほど身近な感情です。
引用元:今更聞けない、共感性羞恥について
特に「歌詞が嫌い」と感じている人からしたら
こんな曲が流行っていること自体が恥ずかしい……
と嫌になる傾向が強いとのこと。
また、HSPで「うっせぇわ」を嫌いになる人は、歌詞の乱暴さも影響があるのかもしれません。
他にも
- 街中で流れすぎて飽きた
- CMにまで使われだして嫌だ
- 子供の教育上よくない
- AdoさんのTwitterのツイートがうざい
など、賛否両論の評価が集まる「うっせぇわ」。
しかし、「好きの反対は、嫌いではなく無関心」。
うっせぇわにここまで批判が集まるということは、それだけ好きな人が多いということです。
うっせぇわが嫌いな人と好きな人で二極化する理由
うっせえわが嫌いな人と好きな人で二極化している理由は
同調圧力に対する価値観の違い
によるものではないでしょうか。
この章では、うっせぇわと同調圧力の関係性と、28歳男性であるぼくのうっせぇわについての考えを紹介します。
うっせぇわと同調圧力
うっせぇわと同調圧力には、深い関係があります。
特に大きく関係している4か所についてみていきましょう。
ポイント①:ちっちゃなころから優等生
「模範人間になりなさい」という同調圧力の強制です。
たしかに、昨今では教育熱心な親が増えた気がします。
- 成績も態度も良く
- いい大学に行って
- いい会社に入って
- いい結婚相手を見つける
これが正解だと考え、子供のやりたいことや考えを無視する親は多いです。
ぼく自身も中学受験を経験しているのでよくわかりますが、子供のやりたいことよりも、自分の安心感を優先させる親だらけ。
ぼくの家も例外ではありませんでした。
日々の行動や将来の夢が「親や教師といった「大人」を安心させられるか」が軸になってしまうのも、無理はないでしょう。
本当はやりたいことがあるというのに。
余談ですが、DECO*27さんの「ゴーストルール」が人気な理由も同じ背景な気がします。
ポイント②:最新の流行は当然の把握
「変わり者は干される」という、同調圧力の強制です。
日本社会では、以下のようにいわゆる「ミーハー」な人が好まれる傾向にあります。
- 会社や学校で流行っていること
- 周りと同じような行動をすること
- 並んでても人気のお店に並ぶこと
たしかにマーケティングや経営戦略の仕事をしている人は、流行や経済にも敏感でなければ仕事になりません。
一方で、
- 就職先は大企業であるべき
- 会社に入ったらゴルフをするべき
- 30歳までに結婚するべき
という「暗黙の了解」が多すぎる日本社会。
疑問を感じている人が多いものの、声に出したら「うっせえわ」と言われることから心の中に押し殺すしかないのが現状です。
そして、うつ病などの精神疾患を患います。
ポイント③:純情な精神で入社しワーク
これは1番分かりやすい同調圧力ですね。
いわゆる「ブラック企業の洗脳」です。
期待を持って入社したものの、疑問に感じたら負けという風潮があります。
- 社会とはこんなものだ
- お前の根性がないだけ
- 社内のしきたりだから(隠ぺいも)当然
こういったことがあっても「倍返しだ!」と言えず
「わかりました……」
としか言えない世の中の不満をAdoさんは歌っています。
そして自分の本音から目を背けながら働くことで、精神疾患を患う可能性も。
ポイント④:酒が空いたグラスあれば~
長いので見出しでは割愛しますが……。
いわゆる「飲み会マナー」の強制です。
そして「飲み会マナー」は、新入社員研修では習わないのに、いざ現場に放り出されると「知ってて当然」という目で見られます。
ただ、新入社員も「飲み会マナー」を不安に感じている人が多いです。
ぼくが以前勤めていた会社であった、新入社員へのアンケート。
「今後研修に増やしてほしいこと」という質問で、最も多かったのが「飲み会マナー」でした。
最近では「アルハラ」もあってかなり改善されたとの声もありますが、公務員や大企業のような「古い体質」の企業ではいまだに残っています。
28歳男性、うっせぇわをどう思う?
ぼくは28歳ですから、若者といえるかは正直微妙なライン。
一応アラサーですからね。
とはいえ、そんなぼくは「うっせえわ肯定派」です。
なぜかというと、同調圧力で苦しんだ過去があるから。
先ほどサラッと触れた、以前勤めていた会社では、以下のようなことがありました。
- 上司の言うことは絶対
- パワハラ、セクハラのオンパレード
- 休日ゴルフや接待、飲み会が出世に影響
有給の取りやすさや残業時間の管理、福利厚生面はよかったのですが、裏を返せば「同調圧力の多い会社」でした。
- 休みが多い分、会社の人と会えるよね?
- 残業が少ない分、飲みに行けるよね?
- 福利厚生が充実してるし、お金あるよね?
実際の目的はそうではないとしても、上のようにとらえている人が結構数いました。
そして、うつ病などの精神疾患で休職している人はかなり多かったですし、ぼくも適応障害からのうつ病で、合計1年弱休職。
思い出しただけでつらくなることはありますが、だからこそ今こうして文章を書き続けています。
そして、同じような状況で苦しむ友人が多いですし、たくさんの若者が同調圧力に苦しんでいます。
SNSでは
- 会社行こうとしたら、涙が止まらない
- 上司のことを思い出しただけで、胸が痛い
- 無能な自分は、〇んでしまいたい
- 残業と休日出勤続きで、自分の時間がない
- 飲み会と接待のせいで、自分のお金がない
という「心の声」がたくさん書かれています。
でも、直接言ったら「同調圧力」と1人で戦うことになってしまう。
会社で孤独になったり、いじめを受けたりしてしまう。
じゃあどこで吐き出す?
SNSで吐き出すことしかできない。
Adoさんの「うっせぇわ」は、そんな悩める若者の「心の声」を代弁したのかもしれません。
うっせぇわが嫌いな人は同調圧力に「問題はナシ」
本記事では、うっせぇわが嫌いな人の理由と、うっせえわが嫌いな人と好きな人が二極化する理由について解説しました。
「うっせぇわが嫌いな人=同調圧力に抵抗のない人」ともいえ、30代に嫌いな人が多いです。
また、うっせぇわが人気なのは、10~20代。
つまり、うっせえわの好き嫌いは
「社会に対する考え方そのもの」
の違いといえます。
※意外にも50代以上は「同調圧力が悪いもの」と考えている人が多いです。
同調圧力に怒りをぶつけた「うっせぇわ」。
あなたはどう思いますか?
問題はナシ……ですか?