生きづらい原因がわからない……。
1年半前にフリーランスになってから、こんな声をたくさん見てきました。
よくネットやテレビで見かけるのは、こういった原因です。
- 日本特有の同調圧力
- 身分が保証されていない時代
- SNS全盛期で他人の評価が気になる
たしかに、これらも一理あるでしょう。
しかし、ここまで生きづらさに悩む人が増えたのは、何かもっと根本的な原因があるはず。
ぼく自身毒親育ちで、うつ病を患うほど生きづらい思いをしてきましたから。
そして、先日とある本を読みながら考えたら……やっと答えが出ました。
「親世代が生きてきた背景」こそが、生きづらさの原因だと。
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生きづらい原因がわからないのも無理はない
先ほど言ったように、生きづらい原因がわからないのも無理はありません。
ぼくも生きづらさに悩んでいた頃は「親世代の背景」という考えに行きつきませんでしたから。
以前、このようなツイートをしましたが、この記事ではさらに詳しく見ていきましょう。
バブル全盛期の幼少期
そもそも論ですが、親世代の幼少期はバブル全盛期。
大企業で定年まで勤めあげたら勝ちだし、残業時間が多くても結果に見合った年収がもらえる。
モーレツ社員と言われるように「報われるし、会社に寝泊まりしてでも頑張ろう」と思えました。
当時のタイムカードを映した映像では、「夜は連日午前様だ。そんなすごい会社がある」というナレーションとともに、退社時間が連日午前2時台から4時台になる超ハードワークを堂々と披露していた。
引用元:キャリコネニュース
そんな親世代の親である『祖父母世代』を見て育った親世代。
「大企業に入れば将来安泰やし、頑張った分だけお金手に入るから好きなモノを買えるし海外旅行も行ける」と考えています。
親世代が子供時代のころは、ぜいたくな暮らしをした人も多いはずです。
親世代は不況や挫折を経験
しかし、祖父母世代から一転して、親世代は社会人になってからハードモード。
- 若いころにはバブル崩壊
- 中堅ではリーマンショック
- 今は某ウイルスでの景気悪化
某ウイルスに関しては今回の記事の内容からズレるので割愛しますが、バブル崩壊とリーマンショックでも十分大きなインパクトでしょう。
会社をクビになったり、早期退職を勧められたり。
なかには、勤めている会社が倒産してしまうなんてこともあります。
そんななかでも、職を失う不安を持たなくて済む(と感じている)のが、大企業と公務員。
自分は先細っていくだけだから仕方ないけど、せめて子供には同じ思いを味わってほしくない。
そう考えて「大企業や公務員になりやすい、安心して生きられる道筋を作る」のが親の役目だと考えます。
- 高学歴を狙うためのお受験
- 文系・理系の選択も親が介入
- 大企業や公務員に就職するように説得
自分や周囲の親世代を見てると、このような人は本当に多いですね。
自分への反面教師が閉塞感を生んだ
では、生きづらい原因に悩む10代~30代がそれに納得して従うのか?
答えは、ほとんどの場合「NO」です。
- 大企業でも定年まで身分が保証されない
- 転職は当たり前で、学歴よりも仕事の成果で評価
- SNSでキラキラした生活やインフルエンサーの自由さが見れる
色々な生き方ができるだけでなく、色々な生き方の人を気軽に見れることから「安心して生きられる道筋は1つじゃない」と考えます。
一方で、先ほど紹介したような傾向がとりわけ強い家庭で育った人は、
- 厳しい環境で、思いを親に伝えることすら許されない
- ここまでお金をかけてくれたのに申し訳ない
- 反抗したら、〇す勢いで怒鳴ってくる
といったように「自分らしい生き方」をしようとすると軌道修正してきたり、過去を思い出してトラウマになったりします。
だから「いい子」を演じることで、親を安心させようとします。
また、就職や転職で気づかぬうちに親の目を考えてしまい「本当に自分がしたいこと」がわからないという人もいるでしょう。
(ぼくはこのケースでした)
「自分が辛い思いをしたから、子供には安心して育ってほしい」という一心で、ガチガチに固められた環境で育てられた結果、子供が「生きづらさ」を抱えるようになります。
加えて、厳しい親の言いなりに育った人の多くは自分の意見を言うのが苦手で、パワハラ上司やモラハラパートナーの餌食にされやすいです。
(詳しくはパワハラされやすい人には特徴があった!?対立したときの対策を就労移行支援で聞いたの記事を見てね)
その結果「うつ病や適応障害に苦しみ、ますます生きづらくなる」という負の連鎖に陥ります。
生きづらい原因への対策がわからない人へ
生きづらい原因がわからないと思っていたけど、スッキリした。
けど、ずっとこのまま生きづらい状態が続くの?
こう思った人もいるでしょう。
結論から言います。
少しづつではありますが、楽になれます!
実際、ぼくはうつ病闘病とフリーランスでの社会復帰で試行錯誤を重ねた結果、かなり生きやすくなりました。
特に効果があったものを3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
①:自分の過去や未来を考える
1つ目が「自分の過去や未来を考える」ことです。
この方法は、ぼくがうつ病を患ったあとに何日もかけて行いました。
- どんな経験をして、どう感じたか
- どんなところで他人の意見で選んだか
- 自分はどうしたいのか
このようなことを少しずつ考えていきましょう。
例えばぼくの場合だと
- 新卒採用の業務で、就活生から感謝されて嬉しかった
- 「就職しやすいから」と親に言われて理系を選んだ
- 年収は下がってもいいから、自分らしく働ける仕事をしたい
(書いた当時はYouTuberが目標)
といったことがありました。
(これはほんの一部で、ノート数ページにわたって書きなぐってます笑)
実は、生きづらいと感じている人の多くが「自分の意見や考えが漠然としている」というケースが多いです。
まずは、自分の感情や思いと向き合う時間を作りましょう。
自宅はもちろんのこと、カフェや図書館など静かな場所でぜひ考えてみてくださいね。
②:意見を言う練習をする
2つ目は「意見を言う練習をする」ことです。
これは、フリーランスに転職してからの気づきです。
ぼくはWebライターとして記事を書くかたわらで、ブログやSNSで情報発信をしています。
わかりやすく解説したり、経験を元に伝えたりすることが多いですが、時には意見を求められることもあります。
最初は見向きもされませんでしたが……1年半経った今ではブログが1日500人に読まれ、Twitterでは4,000人以上の方にフォローいただいております。
意見を発信することで、共感や相談いただけるケースも増えてきており、パワハラ上司に否定ばかりされてきた過去とはかなりの違いです。
少しずつでいいので、会社やSNSで自分の意見を言う練習をしましょう。
とはいえ、批判のコメントが飛んでくることもたくさんあり、割と最近まで「本当にいいのかなぁ」と漠然とした不安がありました。
しかし、ちきりんさんの著書「自分の意見で生きていこう」を読んで「間違ってなかった」と確信が持てました。
なかでも特に刺さったのが、下の一節です。
意見を言う人の多くは「反応しかしない人」にイチャモンばかりつけられ、消耗しがちです。でも、めげずに意見を出し続けていれば、必ず評価は高まります。
引用元:ちきりん(2022) 自分の意見で生きていこう ダイヤモンド社 pp.217
この一節を読んでから批判のコメントを見返してみると、ほとんどが「反応」もしくは「人格否定」のどちらかに分類できました。
意見を最初に言った人が叩かれる風潮が強いですが、ひろゆきさんのように「それってあなたの感想ですよね?」と言い返さば何も言えなくなることが多いです。
ぼくもまだまだ批判にひるむことが多いので、一緒に練習しましょう!
③:嫌な人間関係から距離を置く
3つ目は「嫌な人間関係から距離を置く」ことです。
うつ病闘病中に行ったことなので時系列が逆になってますが、最も大事なことなので最後に書かせていただきました。
うつ病で休職する前は、以下のような人が周りに集まっていました。
- パワハラ上司
- マウントを取ってくる人
- 自分をストレスのはけ口にする人
彼らの前に反論できず都合よく利用され、気づいたころには体も心も疲れ切っていました。
加えて、自分を否定してくる人ばかりですから、ますます自己肯定感が下がるという悪循環。
自分の意見や選択に、全く自信を持てませんでした。
しかし、このような人たちから距離を置くと、想像を超えてはるかに生きやすくなりました!
数年前、倒れる寸前の自分に言っても信じてもらえないほどに!
パワハラ上司であれば転職や部署異動で距離を置き、マウントを取ったりや都合よく利用したりする人とは少しずつ連絡を取らないようにしましょう。
詳しくは【経験談】人間関係リセットは気持ちいい?距離を置くべき人の特徴と合わせて解説の記事で紹介していますので、読んでもらえたら嬉しいです( ˘ω˘ )
最後に:生きづらい原因がわからないしんどさを乗り越えよう
生きづらい原因がわからないと、本当につらいですよね。
ぼくも20年以上苦しんできたので、すごく気持ちがわかります。
ですが、「生きづらいのは周囲になじめないからだ」と自分を責めすぎないでほしいです!
- 自分の過去や未来を考える
- 意見を言う練習をする
- 嫌な人間関係から距離を置く
これらを少しずつ行うことで、驚くほど生きやすくなります。
ぜひ実践してみてくださいね。
とはいえ、一人でやる自信がないというあなたへ。
迅斗(筆者)へのオンライン相談では、自分の意見を発する練習を1対1でサポートします。
「サポートは興味あるけど、もう少しぼくのことを詳しく知りたい」という人は当ブログの自己紹介やTwitterの投稿を見てくださいね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も生きててえらい!