うつ病の職場復帰プログラムで図書館通いを進められたんだけど。
なんで図書館通いが職場復帰の練習になるの?
こんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?
結論から言いますと、うつ病の職場復帰プログラムに図書館が使われている理由は「開館時間に間に合うようにいく練習」。
多くの図書館では9時開館ですので、職場と同じと言えるでしょう。
だが、これは表向きの理由。
もう1つの理由を知った時には、思わず頭にはてなマークが浮かびました。
この記事では、うつ病の職場復帰プログラムに図書館通いが多い理由を、経験談を交えながら解説します。
読み終えた頃には「闇の部分」に悲しみや怒りを覚えるでしょう。
筆者の自己紹介
じんと(@Jinto_Jibunpock)
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- 主に「うつ病からの社会復帰」や「今の仕事でいいのか?」といった悩みを解決
- これまで130人以上の悩みを解決し、94.6%の方が満足
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うつ病の職場復帰プログラムとは?
そもそも、うつ病の職場復帰プログラムとはどういったもので、どんな目的があるのでしょうか。
働く人のメンタルヘルスポータルサイト「こころの耳」によりますと、うつ病の職場復帰プログラムは以下のようなものと言われています。
心の健康問題で休業している労働者が円滑に職場に復帰し、業務が継続できるようにするためには、休業の開始から通常業務への復帰までの流れをあらかじめ明確にしておく必要があります。
引用元:働く人のメンタルヘルスポータルサイト「こころの耳」
少しかみ砕くと、以下のような意味だとぼくは考えています。
うつ病からの復職を問題なく行うため、流れを事前に説明し、定時間働けるようにリハビリを行うこと
うつ病からの社会復帰で、1番警戒しておきたいのは「再発」です。
うつ病はかなり再発率が高い病気であり、再発してしまうと職場のメンバーに迷惑がかかるだけでなく、あなた自身が1番つらいはず。
だからこそ、休職期間中に十分なリハビリを行うことで、再発するリスクを少しでも抑えているんですね。
このことから、うつ病の職場復帰プログラムには以下のような目的があります。
- 朝決まった時間に起き、出勤する練習
- 定時間(もしくは半日)働く訓練
- 週5日問題なく出勤できるように体調管理
うつ病の闘病中は、夜更かしをしてしまったり、睡眠時間が不規則だったりという人が多いです。
中途覚醒や早朝覚醒、副作用による眠気など、睡眠と何度も戦ってきた経験があるのではないでしょうか。
かといって職場で仮眠をとることも難しく、定時間安定して働けることが求められます。
(昼休みの昼寝を除く)
復職前と復職後の生活の変化に苦しみ、すぐに再発しないようにすることが「職場復帰プログラム」の役目でしょう。
うつ病の職場復帰プログラムに図書館通いが使われる理由
ところで、うつ病の職場復帰プログラムに「図書館通い」を採用してしている企業があります。
ぼく自身や身近な人の話を聞く限り、大企業に多い印象です。
最初に紹介したように、図書館通いを取り入れている理由は2つで、「表向きの理由」と「隠された理由」があります。
隠された理由は『日本ならではの闇』で、気づいたときには思わず腹が立ちました。
表向きの理由:毎日通う練習
表向きの理由は「毎日通う練習」です。
図書館の多くは9時開館なこともあり、会社の出勤時間とほぼ同じ。
(企業や部署によっては、図書館より早いかも)
「朝同じ時間に起きて、決まった時間に行く」という『通勤のシミュレーション』としてはもってこいの場所でしょう。
多くの職場復帰プログラムでは
- 最初は午前中だけ
- 産業医の許可が出たら午後も追加
- 復職直前は週5定時間
といった仕組みとなっています。
「同じ時間に出勤し、通い続けることができた!」という自信は、職場復帰するときの安心感にもなりますしね。
ただ、これはあくまで「表面上の理由」。
隠された闇深い理由が、実はもう1つあったんです。
隠された理由:「つまらない場所」に通う練習
隠された理由……それは「職場という『つまらない』場所に通う練習」ということ。
実際、ぼくが休職した会社での復職プログラムに書かれていたのは……
図書館というつまらない場所で、長時間耐える練習
いやいやいや……。
闇でしかないやん(;^ω^)
特にぼくが疑問に感じたのは
- 図書館はそもそもつまらない場所なの?
- 「職場=つまらない場所」って古くね?
の2つ。
詳しく見ていきましょう。
図書館はそもそもつまらない場所?
そもそも「図書館がつまらない場所」と感じるのかどうかです。
人によるとは思いますが、図書館や本が好きな人にとっては、むしろ「楽しい場所」ではないでしょうか。
ぼくも図書館は好きですし、前の会社にいたころに資格の勉強を図書館でしていました。
なんなら、今もノートパソコン片手に図書館で仕事するときあります。
- 家では誘惑が多く、勉強や仕事が進まない
- 周りの学生や社会人が頑張るのを見て、モチベーションが上がる
- 本を借りたり読んだりするのが好き
こうした理由から、図書館はむしろ好きな場所です。
同じように考えている人も、多いのではないでしょうか。
「職場=つまらない場所」って古くね?
個人的には、こっちが闇やと思います。
そもそも、「職場=つまらない場所、耐える場所」というのはおかしくないでしょうか。
1日の3分の1以上職場で過ごすわけですから、つまらなければ「牢屋の中で過ごしているのと一緒」です。
それだけではありません。
- 低賃金
- パワハラ
- 同調圧力
- 無意味な会議
- ムダすぎる接待
こうした「しんどい要素」があまりにも多すぎます。
この考え方には、思わず怒りを覚えました。
本来、仕事は「誰かを喜ばせるもの」。
上司の機嫌を取るものではありません。
そして、仕事は「楽しいもの」。
つまらないことに耐える場所ではありません。
図書館プログラムは「日本社会の闇」わかりやすく表れているものの1つではないでしょうか。
まとめ:うつ病の職場復帰プログラムで図書館通いは「闇」
この記事では、うつ病の職場復帰プログラムが図書館であることの理由を解説しました。
うつ病からの社会復帰プログラムで図書館が使われるのは「職場への通勤を想定し、体調を安定させる練習」。
これだけならいいのですが……・
「職場というつまらない場所に耐える練習」というのは、あまりにも古い考え方ではないでしょうか。
根性論の典型例ですね。
仕事は本来「楽しい」もの。
少しずつでも価値観が変わってほしいと願います。
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。
みなさま今日も、生きててえらい!
▼つまらない場所で耐えて、地獄を見たぼくの経験談です