研究室が忙しくてインターン(インターンシップ)に行けない、という大学院生もいるのではないでしょうか。
自分が忙しいだけならまだしも、出欠を取られるなど厳しく拘束をされている研究室に悩む人もいるでしょう。
理系院卒で社会人経験のあるぼくが、結論から言います。
研究室が忙しくても、最低1社はインターンに行ってほしいです。
なぜなら、就活が周囲から遅れてしまったり、社会人になってからギャップに苦しんだりして、将来的にしんどい思いをするから。
そして、ぼくも入社後のギャップに苦しめられ、社会人3年目にうつ病で休職しました。
同じ思いをしてほしくないからこそ、この記事でインターンへ行けないことによる問題点と例外を紹介します。
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研究室が忙しくインターンに行けないことによる問題点
研究室が忙しく、インターンに行けないことによる問題点は以下の3つです。
- 就活で苦戦しやすい
- 社会人になってからギャップに苦しむ
- 同年代の動きがわからなくなる
問題点①:就活で苦戦しやすい
1つ目は「就活で苦戦しやすいこと」です。
大学院生(特に理系)は学校推薦もあり、就職がしやすいと思われるかもしれません。
しかし、学校推薦でも普通に落とされます。
実際、ぼくの同級生で優秀だった人が学校推薦で落とされたのは、1人や2人ではありません。
(偏差値60前後の国公立大です)
また、2021年10月にトヨタ自動車が「技術系職種の学校推薦を廃止する」と明らかにしています。
不況も相まって、今後学校推薦そのものが減ってくるかもしれません。
そして、インターンは「就活の疑似体験」にもなります。
応募先によりますが、エントリーシートや履歴書、Webテスト、面接といった「就活本番で必要なことを先に経験できる」ことも多いです。
就活直前に慌てて準備したようでは、時すでに遅しですからね。
問題点②:社会人になってからギャップに苦しむ
2つ目が「社会人になってからギャップに苦しむ」ことです。
インターンシップに参加しない問題点のうち、1番重要といっても過言ではないでしょう。
実際、ぼくが大学院を卒業し、社会人になってから戸惑ったことは以下です。
- 意見やアイデアを自由に出しにくい
- 「教授と学生」以上に人間関係の厳しさがある
- 裁量が狭く、自分の成果が目に見えにくい
特に、理系院卒の学校推薦に多い大手メーカーは体育会系企業が多く、以下のようなギャップに苦しみます。
- 上の言うことは絶対
- 雑務や飲み会幹事は下が行う
- 成果をあげても表彰や昇給は少ない
また、「人間関係の厳しさ」も社会人ならではです。
研究室でも、厳しい教授の下についていて、シビアに感じる人もいるでしょう。
しかし、教授と学生は「お金を支払う側」と「お金を支払われる側」。
極端なこといいますと、「学費は支払いません」と言ったら教授の生活が困るわけです。
しかし、社会人の人間関係は上司も部下も「お金を会社からもらう側」。
研究室時代よりもミスは許されませんし、立ち振る舞い方も研究室と社会人だと全然違います。
ギャップに苦しまないように、インターンシップで少しでも経験しておくと、社会人になってからのしんどさが変わってくるはずです。
問題点③:同年代の動きがわからなくなる
3つ目が「同年代の動きがわからなくなる」ことです。
研究室が忙しく、毎日家と研究室の往復だった場合、同年代が今何をしているのかだんだんわからなくなります。
下宿していて、公共交通機関に普段乗らない人はなおさらのこと。
しかし、インターンシップに参加すると、他大学の就活仲間ができやすいです。
就活の進捗報告をしたり、就活に行き詰った時に励まし合ったり、時にはESの添削をしあったり。
就活を進めていくうえで、就活仲間は大きな励みになります。
特に早い段階でインターンに行く人は、いい意味で意識高い人が多いので深い関係を築きやすいです。
就活は「個人戦」じゃなくて「団体戦」ですからね!
研究室が理由でインターンに行けないけど仕方ないパターン
一方で、研究室が理由でインターンに行けないけど、仕方ないというパターンもあります。
- 今の研究で食べていく覚悟がある
- 超絶ブラック研究室
1つずつ解説しますね。
パターン①:今の研究で食べていく覚悟がある
まずは「今の研究で食べていく覚悟がある」パターンです。
希望の研究室に入り、希望の研究テーマを担当。
この研究を成功させるためなら寝る間を惜しまないという人は、インターンに行けなくても問題ないでしょう。
ただし、このとき注意したいのは「強い覚悟があるかないか」です。
- ただなんとなく就活がめんどくさいから
- 博士まで学生でいたいから
- 研究が1番楽そうだから
といった生半可な気持ちで博士課程へ進むのは危険。
就職も専門職に限られてきますし、博士課程は修士よりはるかに成果主義ですからね。
そのため、「1%でも就職を考えている」という人はインターンへの参加をおすすめします。
パターン②:超絶ブラック研究室
あえて「超絶」と書きましたが……。
以下のように、ブラック企業も顔負けなほどの「超絶ブラック研究室」の場合は、インターン行けないことが多いです。
- 1日12時間近く研究室にいるのが普通
- 毎日出欠をとられ、欠席が多いと単位はく奪
- 就活をしていると嫌味を言われる
なぜ超絶ブラック研究室が一定数あるのかといいますと、以下のような考えの教授が意外と多いからです。
- 大学院進学=研究をするため”だけ”に進学
- 研究していれば勝手に推薦で卒業できると思っている
- 1人抜ければ研究に支障が出ると考えている
社会に出たあとの方が人生は長いのに、本当に困りますよね。
参考までに、ぼくの周りで超絶ブラック研究室だった人たちは、以下のような工夫をしていました。
- 土日の1dayもしくは2dayインターンに参加
- お盆やGWを返上して5dayインターンに参加
まとめ:研究室が忙しくてもインターンに行ったほうがいい
本記事では、研究室が忙しくてインターンに行けないことの問題点と例外を紹介しました。
インターンに行けないほど研究室が忙しいのは、必ずしも悪いとは言い切れません。
自分が興味を持った分野を学び続けている人も多いですし、将来役に立つ場面も多いですからね。
しかし、研究室の数年間に比べたら、社会人の数十年間のほうが圧倒的に長く濃いです。
トレーニング前の準備運動のように、就活前の準備もしっかり行いましょう!
また、インターンの募集は企業サイトや就活サイトはもちろんのこと、「就活エージェント」を中継して募集をかけられることもあります。
理系院卒におすすめのサービスを「就活サイトや就活エージェントで理系におすすめのサービスは?修士卒が紹介」にまとめていますので、気になった方はぜひ読んでみてくださいね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も生きててえらい!