- うつ病の人への接し方がわからない
- 禁句ばかりでしんどい……
- ほっとくのが1番いいの?
このように悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
この記事を書いたぼくもうつ病経験者ですが、そう感じるのも無理はありません。
なぜなら接し方によっては、怒ったり涙を流したりしてしまうから。
とはいえ、この記事で紹介する7つのポイントを押さえておけば、普段通りに接してもらえた方が嬉しいもの。
「家族や友人、パートナーがうつ病と闘っている」という人は、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
悩みを話せなくて困っているあなた、1度ぼくに話してみませんか?
- 主に「うつ病からの社会復帰」や「今の仕事でいいのか?」といった悩みを解決
- これまで100人以上の悩みを解決し、94.1%の方が満足
- 「メンタル心理カウンセラー」資格保持
\そのモヤモヤ、スッキリに変えます/
うつ病の人への接し方で大切なポイント7選
うつ病の人への接し方で大切なポイントは、以下の7つです。
- 食事やお風呂を強制しない
- 昼に寝てるのを責めない
- つらい気持ちに共感する
- アドバイスせずに話を聞く
- 腫れ物のようにほっとかない
- 職場復帰や転職を焦らせない
- 「甘え」「頑張れ」「気のせい」は禁句
1つずつ、詳しく紹介しますね!
①:食事やお風呂を強制しない
1つ目は「食事やお風呂を強制しない」ことです。
特にうつ病になった直後は、自分に対して破滅的な行動に出がち。
【経験談】うつ病でつらいこと11選!会社や家族に理解されない苦しみを暴露の記事で詳しく解説していますが、三大欲求すらなくなりますからね。
そのため、お風呂やご飯を無理に強制せず1~2日は様子を見ましょう。
ただし、「何日もご飯を食べていない」といった場合は栄養失調になるので、その時は主治医に相談することをおすすめします。
②:昼に寝てるのを責めない
2つ目は「昼に寝てるのを責めない」ことです。
特にうつ病になった直後は、以下のように睡眠時間が乱れやすいもの。
- 夜中・早朝に目が覚める(中途覚醒)
- 昼間に眠くなるし、夜は眠れない
- 半日以上寝てることも多い
先ほど紹介した「自分に対する破滅的な行動」の1つであるのに加え、今まで我慢してきた分の疲れがたまっています。
ぼくも昼間にしんどくなり、涙を流しながら横になって「〇ぬこと」を考えていた時期が2ヶ月ほどありました。
そのため、間違っても「いつまで寝てるの!」とか言わないでもらえると嬉しいです。
しっかり休むことが回復に必要不可欠ですからね。
③:つらい気持ちに共感する
3つ目は「つらい気持ちに共感する」ことです。
うつ病の原因はさまざまですが、なかでも「仕事」という人が多いです。
納期のプレッシャーや上司のパワハラなどが主な原因で、それに「家族のため」「お金のため」と耐えてきた結果です。
加えて、「仕事を途中で抜けた悔しさ」や「働けない絶望感」にも悩まされます。
ぼくがうつ病で休職していたのは、27歳のとき。
働き盛りの20代に、働けないのが悔しい。
周りは結婚ラッシュで、自分だけ取り残されてる。
とばかり考えていました。
とはいえ、本人の口からつらい思いを話すのは勇気のいること。
無理に詮索するのはやめましょう。
④:アドバイスせずに話を聞く
4つ目は「アドバイスせずに話を聞く」ことです。
よくあるのが
うつ病には、朝散歩や筋トレ、規則正しい睡眠、3食のご飯がいいらしいよ
というもの。
実は、家族や友人といった身近な人だけでなく、SNSでもよく見かける言葉です。
「わかってるのにできたら苦労しない」といった声をうつ病当事者からよく聞きます。
(ぼくも本当にその通りだと思います)
「つらい気持ちに寄り添い、ただ話を聞く」のが1番嬉しいもの。
よかれと思い、話をさえぎってアドバイスするのは控えましょう。
実はぼくも1度だけ自〇未遂しましたが、友人たちがただただ話を聞いてくれたおかげで今でも生きれています。
(当時の記事はこちら)
⑤:腫れ物のようにほっとかない
5つ目は「腫れ物のようにほっとかない」ことです。
接し方がわからないからといって
何も話さずほっとくのがいいんでしょ?
と考える人もいるのではないでしょうか。
ただ、これは逆効果ですし、何より本人が1番つらい思いをします。
家族や職場に申し訳ないし「自分なんて生きる価値がない」と思っているときに無視されたら……。
その瞬間をイメージすると、どんな気持ちかがわかるはずです。
⑥:職場復帰や転職を焦らせない
6つ目は「職場復帰や転職を焦らせない」ことです。
早く元の生活に戻ってほしい気持ちや、金銭面の不安から焦らせようとする人は多いもの。
しかし、うつ病で1番怖いのが「再発」です。
うつ病は極めて再発率が高く、厚生労働省が運営するサイト「こころの耳」によれば再発率は60%。
5人に3人は再発すると考えれば、その多さを想像しやすいでしょう。
うつ病の再発率は60%もあり、その後再発を繰り返すとさらに再発率が高くなるとされています。
引用元:こころの耳
ある程度病状が落ち着き、体調も安定しだしたら「働きたい」と自ら思うことが多いです。
再発しないのが最優先。
このことを忘れないようにしましょう。
⑦:「甘え」「頑張れ」「気のせい」は禁句
7つ目が「『甘え』『頑張れ』『気のせい』は禁句」なことです。
この記事でNGな言葉はほとんど紹介していませんが、この3つは本当に禁句。
見えるところにメモ書きしてほしいレベルです。
というのも、思うように体が動かないことに対して、本人が1番絶望しているから。
そこに「甘え」「頑張れ」「気のせい」といった言葉を投げられると、絶望の果てまで落とされた気分になります。
- 今まで頑張りすぎて、限界を迎えたから倒れた
- パワハラまがいの根性論なんて、もうごめんだ
そう思って苦しんでいることを、この機会に覚えていただけたら嬉しいです。
うつ病の人への接し方でしんどくなったら
そうは言っても、うつ病の人への接し方でしんどくなることもあるでしょう。
そんなあなたにおすすめしたい、3つの行動を紹介します。
①:あくまでサポーターだと考える
まずは「あくまでサポーターだと考える」こと。
特に、人の気持ちを感じ取り感情移入しやすい「HSP」の方に心がけてほしいです。
共感は大切と紹介しましたが……。
「寄り添わなきゃ」と責任を感じて力んでしまうと、受け手はかえって不安に感じてしまいます。
うつ病は「脳の病気」なので、ガンと同じように治療するのはプロの役目です。
あくまで「回復に向けて協力する人」というスタンスを保つようにしましょう。
②:自分のリフレッシュも行う
2つ目は「自分のリフレッシュも行う」ことです。
家族やパートナーを優先して、自分の時間が取れなくなり「共倒れ」してしまったら本末転倒。
好きな映画を見る、ジムで筋トレをするなど「自分の時間」もしっかり確保しましょう。
ぼくはうつ病で休職中、おばあちゃんの家で療養していました。
その間、おばあちゃんは特に大きく倒れることなく、ぼくが回復するまで見守ってくれました。
当時を改めて振り返れば「毎日短時間でもウォーキングに行っていたのが、最後まで元気な秘訣だったのかな」と。
ぼくのおばあちゃんのように、少しでも自分の楽しみを持っておくと気持ちが楽になるかもしれません。
③:医療機関や専門機関に相談する
3つ目は「医療機関や専門機関に相談する」ことです。
うつ病は回復するまで数年単位かかる「長期戦」。
その間に疲れや悩みが出てくるのも無理はないです。
そのため、あなた自身も医療機関や専門機関を遠慮なく活用し、相談に乗ってもらうのがおすすめ。
具体的には以下のようなものがありますので、この機会に覚えておきましょう。
- 精神保健福祉センター
- 家族会・コミュニティ
- カウンセリング(病院・カウンセリングルームなど)
また今では、オンラインでカウンセリングできる「Unlace」といったサービスもあります。
仕事と闘病サポートの両立などで病院やコミュニティに行く時間が取れない人は、ぜひご検討ください( ˘ω˘ )
まとめ:うつ病の人への接し方はポイントさえ押さえたら普通がいい
この記事では、うつ病の人への接し方で大切なポイントを紹介しました。
うつ病の人への接し方で大切な7つのポイント
- 食事やお風呂を強制しない
- 昼に寝てるのを責めない
- つらい気持ちに共感する
- アドバイスせずに話を聞く
- 腫れ物のようにほっとかない
- 職場復帰や転職を焦らせない
- 「甘え」「頑張れ」「気のせい」は禁句
うつ病の人の接し方でしんどくなったら
- あくまでサポーターだと考える
- 自分のリフレッシュも行う
- 医療機関や専門機関に相談する
うつ病を支える人は戸惑いや不安、苦しみでしんどくなることも多いものです。
ただ、変に特別扱いされるとかえってしんどいもの。
この記事で紹介した7つのポイントを押さえつつ、あとは普段通り接しましょう!
一方で、あなた自身が倒れてしまったら本末転倒です。
自分がリフレッシュする時間を設けたり、専門機関に頼ったりすることも忘れないでくださいね。
最後になりますが、筆者じんとのオンライン相談では、家族のうつ病についての相談を受けた実績もあります。
当事者目線で話を聞いてほしい人は、合わせて検討していただければ嬉しいです!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も生きててえらい!