趣味と仕事は一緒にするな。
こう言う人は一定数いる。
実は「フリーランスになると決めて、退職を会社に伝えた」のが、2020年9月1日。
つまり、この記事を書いたときからほぼ1年。
ぼくも最初は「一緒にするなってなんやねん」って思ってた人だった。
こんな記事を書いてたぐらいだし。
>> 好きなことしかしないって無理ゲー?100%は困難だが、少しずつ割合を増やすことは出来る!
駆け抜けたような1年間。
毎日が充実して、新鮮で、すごく楽しい。
「仕事が楽しい」と思える日が来るなんて、大学院を卒業したときには想像もしていなかった。
一方で、最近気づかされたことがある。
趣味と仕事を一緒にすることで「人間力」のトレーニングをサボりやすいと。
この記事を書いた人
趣味と仕事は一緒にするなという人の気持ちが共感できた場面
趣味と仕事は一緒にするなという人には、たくさんの言い分がある。
- 好きなことが嫌いなことになる
- お金にならないことが多い
- 理想と現実とのギャップに苦しむ
たしかに、どれもわかる。
以前、【図解】好きな仕事と得意な仕事、あなたはどっちを選びますか?という記事で紹介したように、「好き」は「嫌い」に変わることもある。
ミュージシャンのように、売れなければお金にならへんし、キラキラした感じに憧れてフリーランスになった人は、地道な日々の作業に挫折しやすいのは間違いない。
ぼくの場合、これらはあまり気にしてなかったし、どちらかというと「得意」を活かしているというのもあって、楽しくやってる。
ただ、1番ぼくが感じたのは
オンとオフの境目がないこと
だった。
趣味と仕事は一緒にするなという人の気持ちが少しわかった経験談
「趣味と仕事は一緒にするな」という人の気持ちが少しわかったのは、友人から言われたある一言がきっかけです。
「じんとさんは将来、『仕事と私、どっちが大事なの?』と言われそうで心配」
ぶっちゃけ、言われた当初はショックでした。
1番なりたくない父親像だったし。
そうならないために、ワークライフバランスを取れる会社に新卒で就職したし。
そもそも、前の会社で仕事に興味が持てなかった自分には無縁な話だと思っていた。
ただ、全く思っていなかったかと言えばウソで。
気持ちにフタをしていたと言ったらウソじゃないし、このことで悩む場面もいくつかあった。
「うつ病の直前にあったお金の過ちをなんとかしよう」と考えていたというのもあるかもしれない。
特に、「休みの日何してるんですか?」という質問には、正直困る。
今のご時世もあって、緊急事態宣言に当てはまっているから、県外とか大人数の集まりには出ないようにしてる。
みんな色々誘ってくれるのは嬉しいしありがたいんだけど、ごめんね。
この場を借りてお詫びします。
そんなぼくが最近休みの日に何をしてるかというと
- 県内をドライブして穴場スポット探し
- 読書(主にビジネス書、たまに小説)
- 中古で買ったゲーム
- ジムで筋トレ
という感じ。
ただ、それも半日コースだし、結局休みの日も朝晩は何かしら作業してることが多い。
しかも、長すぎる緊急事態宣言の影響で、穴場スポットがネタ切れ気味。
かつての趣味だった「旅行」「フェス参戦」「カラオケ」「飲み歩き」ができないのが地味につらいところで。
初めて会った人との会話でも「行った場所」じゃなくて「行きたい場所」という話になったりもする。
その上に「旅ブロガーと車いじりの資金を貯めたい」ということもあって、「時間あるし、記事1本でも多く納品しよう」と考えてしまう。
また、1年目は「食べることはもちろん、多くの人に記事やツイートを読まれるために、ただがむしゃらにやってきた」という背景もある。
「うつ病や適応障害で苦しむ人を減らしたい」という思いで情報発信してきて。
Twitterで3000人以上からフォローいただいて。
就労移行支援事業所の取材も何度か経験した。
ただ、この考え方が何年も続くと
「仕事と私、どっちが大事なの?」
と将来恋人やパートナーに言われる危険性は十分にあるね。
趣味と仕事は一緒にするなというより「人間力」を忘れないことが大事
趣味と仕事は一緒にするな、とぼくは言いたくない。
とても楽しいし、29年生きてきた中で1番濃い時間だったから。
ここまで何かに夢中になれたのは、正直初めてかもしれへん。
苦しむ対価として働くぐらいなら、ちょっとでも楽しく働いたほうが、人生充実するしね。
ただ、『人間力』を磨くことも忘れてはいけない。
仕事としてもそうだけど、趣味やプライベートも「人間力」を磨くには欠かせない(サボるわけじゃないよ?)。
経営者や管理職が「プレイヤー」になってはいけないのは、ここかなと。
誰かのフォローに回ったり、分析しながら次の戦略を考えたりというのももちろんある。
ただ、新しい人間関係を築いたり、周りから信頼されるように自分を磨いたりしなければ、ビジネスマンとしても成長できない。
目の前のことを、ただがむしゃらに頑張ってきた。
「退職」を告げて1年が経つ今、考え方を変えるときが来たのかもしれない。
続く。