6割主義という言葉を、あなたは知っていますか?
決して手を抜くことではなく「完璧ばかり求めると、しんどくなるよ」という意味です。
ネットニュースなどでよく見かける通り、たしかに完璧主義はデメリットだらけ。
しかし、完璧主義者のほとんどは、以下のような悩みを持っています。
完璧主義はよくないのはわかってるけど
どうやって直したらいいの?
というのも、ぼく自身が元完璧主義者だから。
なので、痛いほど気持ちわかります。
しかし、ぼくは社会人3年目にうつ病を患ったあとに、超ポジティブな友人から「6割主義」をおすすめされて実践してみました。
完璧主義のしがらみがほどけた今、以前よりとても生きやすくなっています。
この記事では、経験談を交えながら6割主義について解説します。
完璧主義に悩む人は、ぜひ最後まで読んでほしいです!
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6割主義がおすすめの理由と具体例
6割主義を完璧主義者におすすめする理由は「相手の100%は、相手にしかわからない」から。
さらに、完璧のものをダメだしされて精神的に追い込まれることまで1セット。
具体例を交えて、詳しく見ていきましょう。
完璧主義者によくあるケース
完璧主義で仕事ができないと悩む人に聞きます。
仕事でこんな経験はありませんか?
あなた「資料できましたので、確認お願いします!」
上司「修正するところあるから、直しといてね~」
あなた「完璧な資料作ったのにダメだ……。自分は無能だ……」
こんな調子だと、資料を作るたびにストレスが溜まりますし、何より「自分を追い込んでしまいがち」です。
ぼくの場合は、上司がパワハラ気質だったのもあり
- 上司に認めてもらえない自分が無能
- 上司から怒られない資料を作らないと……
- 今回、完璧で出してもまた上司から怒られる
と悩みに悩んだ結果、社会人3年目でうつ病を患いました。
もし、6割主義者になったら
では、完璧主義だった人が6割主義になったらどうなるでしょうか。
あなた「資料できましたので、確認お願いします!」
上司「修正するところあるから、直しといてね~」
あなた「まぁ、6割だし仕方ないか。頑張って直そう!」
一見、いい加減に感じるかもしれません。
しかし、完璧主義者ほどのストレスは感じられないのではないでしょうか。
特に、年功序列が根強い大手企業や公務員で働く人は
「長く勤めあげること=出世」
という傾向が、今でもとても強いです。
そして、ぼくのようにうつ病で長期離職してしまいますと、出世コースから外されることもしばしば。
言い換えると、「年功序列は、うつになるかならぬかの長期戦」ですね。
思わぬメリットもある
そして6割主義には、思わぬメリットもあります。
それは「6割のレベルがだんだん上がってくる」ことです。
6割主義で1の仕事をこなしたからといって、ずっと同じレベルなことはありません。
コツや要領を掴んでくると、2になったり、3になったり。
場合によっては一気に10になることも。
6割のレベルが上がることで、知らぬ間に「仕事ができる人」に進化しています。
そのうえで無理なく働けるというのが、年功序列で生き残るために大切なスキルです。
6割主義を実践しにくい背景
そうはいっても、6割主義だと周囲の反感を買ってしまう……。
こう悩む人もいるでしょう。
無理もありません。
「完璧主義を求める風潮」が今の日本では強いですから。
- 学校の成績
- 皆勤賞の表彰
- 会社の出世レース
このように「1度でも、1つでも落ちたら負け」というものが多いですよね。
加えて、学校や仕事以外でも「完璧主義」を求められます。
1番わかりやすい例が「運転免許」。
説明するまでもないかもしれませんが……今の運転免許制度は以下のようになっています。
- 5年間無事故ならゴールド免許
- 1回でも違反や事故をしたらゴールド免許から格下げ
一見、間違えてないと思うかもしれません。
「事故や違反を起こすドライバーが危険な可能性が高い」ということはたしかに合っています。
しかし、今のゴールド免許制度にある問題点は
運転技術と比例しているわけではない
ということ。
例えば、
- 週に1度運転していて10年間無事故無違反の人
- 10年間車を運転していない人
は、どちらも「ゴールド免許」となります。
しかし、運転技術で見たらどうでしょう。
10年間車を運転していない人の横に乗ったら、怖くて助手席で寝れませんよね。
仕事でも同じです。
- 挑戦して失敗した人
- 何も挑戦せず、(当然)失敗もしない人
だと、後者の方が人事評価が高くなってしまいます。
ただ、「挑戦して失敗した人」のほうが圧倒的に成長します。
挑戦したいけど、失敗すると評価が下がってしまうという恐怖。
こんな状況だとあなたが完璧主義になるのも、無理はないですよね。
まとめ:6割主義は完璧主義者におすすめの考え方
本記事では、6割主義について経験談を交えながら紹介しました。
失敗が許されない環境で育ち、完璧主義になってしまうのも無理はありません。
そして、完璧主義だと常に自分を追い込んでしまい、うつ病などの精神疾患を患いやすいです。
ストイックで、積極的で、真面目。
そんな長所を活かしつつ、今日から早速「6割主義」を取り入れてみませんか?
- 6割の力でできた資料を上司に見せてみる
- 「6割の人に好かれていればいい」と考える
- 毎日自炊してた人は、週に2回は手を抜く
最初は違和感を感じるかもしれませんが、1か月も経てば見える世界が変わってきます。
ぼくも「6割主義」を取り入れてから、かなり楽に生きれるようになりましたから。
ぜひ、意識してみてくださいね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も皆さま生きててえらい!
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