これからは個の時代です。
この言葉、誰もが1度は見たり聞いたりしたことがあるはず。
- 個人の時代だから、自分で稼ぐスキルを身につけましょう
- 企業に頼っていると、将来危ないよ
- 会社をうまく利用して、個人のスキルアップをしましょう
インフルエンサーの書籍だったり、ネット上の広告だったりでよく見る言葉ですよね。
お前もどうせ、「これからは個の時代、会社なんてクソ」って言うんでしょwww
そう思った人もいるかもしれません。
しかし、ぼくは必ずしもそうは思いません。
自分らしくいられる場所が「会社」であれば、それが正解だと。
このことを伝えたくて、この記事を書きました。
筆者の自己紹介
じんと(@Jinto_Jibunpock)
これからは個の時代というのは本当なのか?
これからは個の時代、というのは本当なのか?
この疑問に関しては「本当」と答えます。
ぼくの考えを言う前に、その理由から見ていきましょう。
理由①:終身雇用の崩壊
まずは何といっても「終身雇用の崩壊」でしょう。
これまで日本の企業では
同じ会社で定年まで勤めあげること
が良いとされてきました。
ぼくがかつて勤めていた会社もそうでしたが、同じ会社に長くいたほうが退職金はたくさんもらえます。
管理職など、ある程度の地位までいればなおさら。
つまり、残業を100時間したとしても、それに見合ったゴールがある。
ゴールがあるからこそ、頑張れたという人も多いでしょう。
しかし、今の日本は「ゴールが見えない状況」です。
定年がなくなるかもしれないし
年金がもらえるかもわからないし
耐えても見合った報酬が受けられる保証もない。
「悠々自適な老後生活」というゴールが霞んできている中、少しでも老後を充実させたい。
だからこそ「『自分の好きなことで稼げる』という個人の時代」になってきているのではないでしょうか。
理由②:多様な働き方
次に「多様な働き方」が認められることです。
- 平日は週5で8時間勤務
- オフィスに出勤して働く
- 会社の仕事だけに集中
といった働き方が、特に正社員には求められていました。
しかし、某流行り病を境に、時代は大きく変わりました。
- 週休3日制の導入
- 在宅勤務・テレワーク
- 副業解禁
もちろん、会社によりますが……。
会社にしがみつく「だけ」の生き方を、おすすめしない仕組みができあがっています。
特に話題になったのは、2021年に「みずほ銀行」が発表した「週休3・4日制」です。
Business Insider Japanが、週休3日制について読者にアンケートを実施したところ、8割以上が「普及してほしい」と回答し、期待の高さを感じさせる結果となった。
一方で、「基本給が維持されれば」という条件で、週休3日制にしたいと考えているのは約4割で、収入面での不安も大きいことが分かる。
引用元:みずほ「週休3日制はコストカットではない」。“週5日働けなくなるのでは…”収入減へ不安も
基本給が維持できるのが理想ではあるものの、実際は週休2日制の6割の給料。
育児や闘病などプライベートな事情があったり、あまりお金を使わずに趣味を楽しみたいという人以外にとっては、「残りは自分で稼いでくださいね」という暗示といえるでしょう。
特に大企業では「社内でしか使えないスキル」がほとんどです。
もともと大企業にいたぼくが転職活動していたころ、自分のスキルのなさに何度も絶望しました。
▼転職活動していた当時の記事はこちら
関連記事:20代うつ病上がりの転職レポ①:不況が本格化する前から始めてたけど、時すでに遅しでした
会社で使えるスキル以外にも身につけておかないと、会社から見捨てられたときに大変な思いをしますからね(経験談)。
理由③:個人で発信できる時代
3つ目は「個人で発信できる時代」なことです。
SNSやブログ、Youtubeなどの情報発信ツールが増え、自分の好きや得意を活かせる機会が数年前より増えました。
- 電車で隣にいる人がインスタグラマー
- カフェで隣にいるカップルがTikToker
- 地元の友達がYoutuber
なんていうことが「普通に」起きています。
好きな歌手やアーティストのように「自分の力で何かを伝える」ということが、今まで以上に必要になってきています。
終身雇用の崩壊や多様な働き方もあって
人件費を抑えたいから、好きや得意を活かしながら、自分でもう1本収入の軸を作ってくださいね
こんなことがささやかれているような気がします。
▼「好きな仕事と得意な仕事、どっちがいいの?」と思うあなたに解説
関連記事:【図解】好きな仕事と得意な仕事、あなたはどっちを選びますか?
これからは個の時代という言葉の落とし穴
これからは個の時代なのはたしかに理解できたけど……
そうモヤっとする気持ちもわかります。
このモヤっとの正体は
人によって言い回しや捉え方が違う
ということではないかと。
Webライターという職業柄、いろいろ見てきて感じたのは「トゲのある発信のほうが、注目を集めやすい」ということを感じました。
なかでも、一部のインフルエンサーが「ムダにトゲの強い『あおり発信』」をしているからこそ、勘違いを生みやすいのではないでしょうか。
本来の「これからは個の時代」という言葉には
- 自分なりの生き方や働き方を見つけてね
- 老後は再雇用だけが正解じゃないからね
- 個人の得意や強みを活かして、チームを育てるほうが成果を出しやすいと気づいたからね
といった意味が含まれていると、ぼくは考えています。
しかし、伝言ゲームで1番後ろまで正解が届きにくいように、少し違った意味になって発信している人もいます。
そして、そうした人に限って目立っているのが現実です。
- 会社員はクソだ、今すぐ起業しよう
- 企業に依存する生き方は危ない
- 個人で稼ぐ方が会社より幸せになれる
こんな言葉がSNSやWeb、書籍で多く並んでおり
個の時代だ、会社辞めて自由に働こう
と思う人が増えます。
フリーランスが言うなよ、説得力ないなぁ。
と思う人もいると思うので補足しますね。
そもそも、ぼくがフリーランスになったきっかけが
「会社がつらい、辞めたい」
ではありません。
うつ病になったあとに250社落とされて
社会復帰がてらライター案件にチャレンジしてみたら、
自分と合っていることに気づいた
というなかなか変態なバックグラウンドです(自分で言うなw)。
ぼくは、会社員が自分の性格に合わなかったり、Webライターの適性があったりしたことでフリーランスになりましたが……。
「フリーランスは神!きみも会社辞めようぜ!」という気はさらさらありません。
- あなたの得意や強みを活かせる場所
- あなたが幸せに働ける場所
- 会社の人との人間関係が良い
これが今の会社なのであれば、今の会社で輝いてほしいです。
ぼくの場合はたまたま個人が合っていただけで、会社で働くということも立派だと思います。
むしろ、その協調性の良さを見習いたいくらいです(笑)
個の時代と言われますが、無理に個人事業主やフリーランスになる必要はありません。
あなたらしく輝ける場所にいるのが、1番ですからね。
まとめ:これからは個の時代という言葉は勘違いされやすい
この記事では、「これからは個の時代」という言葉について、現役フリーランスが解説しました。
これからは個の時代と言われる理由
- 終身雇用の崩壊
- 多様な働き方
- 個人発信できる時代
よくある勘違い
- 会社員はクソだ、今すぐ起業しよう
- 企業に依存する生き方は危ない
- 個人で稼ぐ方が会社より幸せになれる
ぼくの考え
個人でも会社でも、あなたらしく輝ける場所が1番
「これからは個の時代」に惑わされすぎず、自分に合った生き方を選択してくださいね。
それが1番幸せになれますから( ˘ω˘ )
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も皆さま生きててえらい!