調剤薬局事務を辞めたい……もう嫌だ。
こんなふうに後悔した人もいるのではないでしょうか?
入力ミスが多かったり、職場の人間関係だったり。
ユーキャンなどの通信講座などで頑張って勉強して調剤薬局事務の資格を取ったことを、後悔する人もいるでしょう。
そこでこの記事では、調剤薬局事務を辞めたいと思ってしまう理由とその対策について、以前の記事でも登場した調剤薬局で現在も働いている知人と一緒に考えてみました。
調剤薬局事務を辞めようか悩んでいるあなたは、ぜひ最後まで読んでほしいです。
▼以前の記事はこちら
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調剤薬局事務を辞めたいと思った理由
まず、なぜ調剤薬局事務を辞めたいと思ったのでしょうか?
様々な理由があるとは思いますが、よくあるのは以下の3つ。
- 仕事の内容を覚えられない
- 人間関係がしんどい
- 仕事内容と性格が合っていない
この中に、あなたの状況や気持ちに当てはまるものはないか一緒に考えましょう。
理由①:仕事の内容を覚えられない
1つ目は「仕事の内容を覚えられない」ことです。
調剤薬局事務の仕事は覚える範囲が広く、入力ミスなどの失敗で怒られることもしばしば。
なぜなら、資格講座で習ったケースや前の職場とは勝手が違い、会社や店舗によって処方せんを渡されてからの細かい流れは異なるから。
また、レセコンも会社によって採用しているものが異なり、入力方法が若干違います。
知人も転職した際、前の会社に5~6年勤めていたので、違うメーカーのレセコン入力に慣れるまで時間がかかったとのことです。
例えば、いちばん使う頻度が高い「1日3回毎食後」の飲み方の入力では、レセコンメーカーごとに「.301」「.331」「+0034」「.011」などと異なります。
加えて、処方せんのほとんどを占める一般名(成分名)の入力も
- 〇〇〇;
- 〇〇〇+
など、少しの違いですがメーカーによって異なります。
そのため、何年も前のレセコンに慣れていると無意識に手が動いてしまうため、なかなか新しい入力に慣れません。
とはいえ、今はレセコンと薬歴が連動したものが多いので、入れ替えを検討もしくは実際入れ替えたばかりの薬局も多いでしょう。
理由②:人間関係がしんどい
2つ目は「人間関係がしんどい」ことです。
働いていて、ふと「あれ? わたし、無視されてる?」「もしかして嫌われてる?」と感じてしまい、仕事に行くのが嫌になってしまうこともありませんか?
もしくは、いじめやパワハラを受けていませんか?
知人も、以前働いていた薬局で後から異動してきたスタッフからあからさまな嫌がらせを受けたり、無視されたりして持病のうつ病が再発。
人間関係がしんどいと、仕事に行く気がおきないのも無理はありません。
他にも、調剤薬局事務の人間関係がきつく、辞めたくなるシチュエーションをいくつか紹介しました。
ぜひ参考にしてください。
①上司の場合
- 他のスタッフと比べて、明らかに冷たい
- いろいろな仕事を自分にだけ押し付けてくる
②同僚の場合
- 休憩時間が同じ時間でも勝手にどこかに食べに行ってしまう
- 嫌がらせをされる
③薬剤師の場合
- 入力ミスなどで、他の調剤薬局事務と比べて自分だけやたらと怒られる
- 入力が遅いと言われる
④患者さんの場合
- 「遅い」「まだか?」と怒られる
- 初めて利用する患者さんの入力や処方内容などの関係で、順番が前後してしまったときに怒られる
- 意味もなく怒鳴られる
余談ですが、2022年2月に「薬局でPCR検査をめぐったカスハラが増えている」と報道されました。
「お客様は神様」を勘違いしている人は、まだまだ減らないですね……。
理由③:仕事内容と性格が合っていない
3つ目は「仕事内容と性格が合っていない」ことです。
調剤薬局事務ではありませんが、ぼくも過去に経験してしんどい思いをしました。
調剤薬局事務は、単純な事務作業がメイン。
知人によれば向き不向きがあり「以下のような人は、なかなかうまくいかない時もある」とのことです。
- 集中力が続かない人
- 次に何をすべきかわからなくて頭が真っ白になる人
- 不必要なおしゃべりをしてしまう人
- 感情が不安定な人
- 人と話すことが苦手な人
合わない仕事をずっと続けるのは、ほんとうにしんどいです。
ぼくも社会人3年目でうつ病になり、1年ほど休職しました。
▼そんな経験をもとに書いた記事はこちら
調剤薬局事務を辞めたいと思ったときの対策
続いて、調剤薬局事務を辞めたいと思ったときの対策はどういったものでしょうか?
以下の3つについて紹介します。
- はじめから完璧を目指さない
- 人間関係がしんどい原因を考える
- 性格や特性をカバーする方法を考える
対策①:はじめから完璧を目指さない
1つ目は「はじめから完璧を目指さない」ことです。
この記事を読んでくださっている人のなかには、「数日前に就職・異動しました」という人もいるでしょう。
店舗ごとでも細かい決まりや受ける処方せんの内容も違うこともあって、最初は覚えることも多く、慌ててしまったり入力ミスをしたりしますよね。
でも、大丈夫!! 時間が解決してくれます。
とはいえ、待っている患者さんが多くなってしまうと、手が震えたり焦って普段しないようなミスをしたりすることもありますよね。
それは、心にゆとりがなくなっている証拠です。
一度バックヤードに行って、深呼吸をしましょう。
また、どんなに処方せんが溜まっていても、レセコンを打っている「目の前の処方せん」だけに集中しましょう。
特に、待合いを見るのは焦りのもとなのでおすすめしません。
対策②:人間関係がしんどい原因を考える
2つ目は「人間関係がしんどい原因を考える」ことです。
調剤薬局事務に限らず、多くの職場では人間関係の悩みはつきもの。
自分でできる対策がないか考えてみましょう。
現場にいる知人が有効だと感じた対策をいくつか紹介しますので、よかったら参考にしてみてください。
①上司の場合
- 上司の上司に相談する
- 他の店舗への異動を相談する
②同僚の場合
- 思い切って「私の何が悪いの?」と聞いてみる
- 明らかに嫌がらせをされていて改善されないときは、上司に相談する
③薬剤師の場合
- その人が「自分にも他人にも厳しい人」でないか考える
- 明らかに理不尽な場合は上司に相談する
一方で、患者さんとのトラブルは「とばっちり」なことが多いです。
例えば、他の人にうつるような感染症の患者さんがきたときに、他の人にうつらないように先に薬を渡すことがあります。
しかし、なかには「自分より後に来た人が先に呼ばれた」とクレームをつけてくる患者さんもいます。
ほとんどの場合は薬剤師に対してクレームを言いますが、人によっては受付事務にいうことも。
そうなったときは、平謝りするか上司に対応してもらうかどちらかを行いましょう。
他にも、理由もないのに店に入ってキレてくる人や大きな声で独り言をいう人など、いろいろな人が来局するとのことです。
ただし、明らかなパワハラや嫌がらせにより、以下のような状態になっていたら逃げることも視野に入れましょう。
- 食欲が以前よりも落ちた
- 油断すると涙が出る
- 平熱なのに身体が異常にだるい
詳しくは【経験者が教える】仕事で心が壊れるとどうなる?の記事で解説していますので、1つでも当てはまっていたら読んでみてください。
対策③:性格や特性をカバーする方法を考える
3つ目は「性格や特性をカバーする方法を考える」ことです。
具体的には以下のようなことを考えましょう。
- 今日やることをリストアップする
- 先輩に自分からアドバイスをもらいに行く
- 受付を他のスタッフにお願いし、入力な調剤補助などの仕事に徹する
- ドラッグストアの場合、処方せんの少ない時間はレジ打ちにしてもらう
(調剤薬局の受付よりは、話す時間が少ないとのことです)
とはいえ、これらの対策をしても難しいこともあるでしょう。
そんなときは「転職活動」をするのがおすすめ。
なかでもリクナビNEXTは、無料会員登録しただけで性格や特性に合った仕事を診断することができます。
転職した後に同じ思いをしないために、1度立ち止まってどういった仕事が向いているか考えましょう。
まとめ:調剤薬局事務を辞めたいと思うあなたへ
この記事では、調剤薬局事務を辞めたいと感じる理由と対策を紹介しました。
調剤薬局事務を辞めたい理由
- 仕事の内容を覚えられない
- 人間関係がしんどい
- 仕事内容と性格が合っていない
辞めたいと感じたときにできる対策
- はじめから完璧を目指さない
- 人間関係がしんどい原因を考える
- 性格や特性をカバーする方法を考える
今回は、調剤薬局事務の嫌な面ばかり紹介してしまったかもしれません。
とはいえ、あなたが困ったときに苦手だった上司や同僚が助けてくれたり、調剤薬局事務の仕事に楽しさを感じたりしたことはありませんか?
調剤薬局で勤める知人も人見知りがひどく、最初はまったく会話に入れませんでしたが……4年以上在籍したら今では店でいちばんうるさい存在で、常連の患者さんとも、ついつい長話をしてしまうそう(笑)
辛かったことしか本当になかったのか、1度考えてみることをおすすめします。
とはいえ、もし本当に思い浮かばなかったら転職活動をしましょう。
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将来のあなたが後悔しない道を選んでくださいね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も生きててえらい!