パワハラされやすい人には特徴がある、と聞くと驚かれるかもしれません。
なぜなら、パワハラ上司本人は「誰にでもパワハラをしている」ものだと考えられやすいから。
しかし、パワハラをする人は「この人なら大丈夫だろう」という人をターゲットにしがちです。
実はぼくもそのうちの1人で、新卒時代の上司からパワハラを受けて社会人3年目にうつ病を患いました。
今はうつ病になった経験をもとに、ブログやSNSで情報発信をしています。
そんなぼくが就労移行支援事業所で「パワハラ上司と対立したときの対策」についてのプログラムを受けてきたので、経験を交えながらこの記事で紹介しますね!
※本記事の掲載は就労移行支援「atGPジョブトレ」から許可を得ております。
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パワハラされやすい人の特徴
早速ですが、パワハラされやすい人の特徴は以下の3つです。
- 真面目で正直
- 自分に自信がない
- 嫉妬されやすい
1つずつ見ていきましょう。
特徴①:真面目で正直
1つ目は「真面目で正直」な人で、最初に思いついたという人も多いのではないでしょうか。
多くの上司は「良い部下を持った」と考えかわいがってくれますが、いつもイライラしているパワハラ上司は「言い返さない人だ」と捉えてしまいます。
なぜパワハラをされやすいかと言いますと、以下のように上司が攻撃する隙を与えてしまうから。
- 被害を受けても、相談するのをためらって上司に従う
- 仕事を押し付けられても自力で解決しようとする
- 上司をうまくおだてるのが苦手
本来なら「いいこと」ですが、性格がひねくれているパワハラ上司は攻撃の対象か否かでしか部下を見ませんからね。
特徴②:自分に自信がない
2つ目は「自分に自信がない」人です。
特に、新人や若手社員で元々自信がないタイプだった場合はパワハラを受けやすいです。
- いつもおどおどしている
- 怒られるのが怖くて仕事に時間がかかり(マイペース)、不安が原因でミスもする
- 「怒られるのは自分に問題があるから」と感じる
こんなことがあれば、パワハラの対象にされやすいでしょう。
ぼくが経験したつらかったことは
ミスをしてしまう
→パワハラ上司に怒られる
→ミスしないように慎重にする
→「時間がかかっていること」に対し怒られる
→ストレスゆえに正常な判断ができずミスをする
→ミスについて怒られる(暴言を吐かれる)
という無限ループ。
そして上司は「指導」という言い訳をしながら、理不尽なことを要求し続けます。
X(Twitter)で投稿したら共感の声がたくさん届きましたし、同じような経験をしている人は多いのかもしれません。
加えて、パワハラを受けやすい人は従順なので「上司に逆らうなんて……」と考えがち。
そのため、パワハラ上司は「これでいいんだ」と思い、余計にエスカレートします。
(会社にいたころのぼくもそうでした)
特徴③:嫉妬されやすい
意外かもしれませんが「嫉妬の対象」になったときも、パワハラされやすくなります。
なぜなら「自分の立場が脅かされている」と考えるから。
- 高学歴
- 仕事ができて優秀
- 評価が高く昇格が早い
以上のことがあると、パワハラ上司は「自分が頑張る」のではなく「有望な部下を引きずり落とす」という発想に行きついてしまいます。
体調を崩してフェードアウトさせることで、不戦勝を狙うイメージですね。
このタイプのパワハラ上司は「会議で他の人と同じ発言をしたのに揚げ足をとる」などの行為で、じわじわ精神的に追い詰めてきます。
汚いことこの上ない!!
また、なかにはプライベート面での不満が引き金となるケースもあります。
- 容姿
- 恋人や配偶者
- 持っている車や家
ほんと、どこまでもタチが悪いですね。
パワハラされやすい人はどう対策したらいい?
パワハラは確かにする方が悪いですが、されやすい人ができる対策もあります。
こういわれると、気になりますよね?
ぼくが対策法を学んだのは、当ブログでおなじみのatGPジョブトレ うつ症状コース。
その中でも、目玉となるプログラムとも言える『コミュニケーションプログラム』を今回体験しました。
うつ病や適応障害に悩む人はもちろん、今パワハラに苦しんでいる人も知っておきたい内容ですので、一緒に見ていきましょう!
パワハラは「対立」で生じやすい
パワハラが1番起こりやすい場面は「対立」です。
働いていると、以下のようなことが日常茶飯事。
- 意見が違う
- 価値観が違う(残業、仕事観など)
- 能力が違う
仕事を進めるうえでの意見はもちろん、「残業する人としない人どっちが有能か」といったような価値観が上司と違えば、対立する機会が増えます。
また、上司と部下では当然能力が違いますし、逆に上司が無能だったときは部下のほうができるなんてことも。
とはいえ、みんな人間ですから、一人ひとり異なる意見や価値観があるのは当然です。
しかし、「対立」したときのコミュニケーションパターンこそが、「パワハラをする人」と「パワハラをされやすい人」の特徴としてくっきり現れました。
対立したときのコミュニケーションパターン5選
対立したときのコミュニケーションパターンには、以下の5種類があります。
- 競争:自分の利益にこだわり、相手を打ち負かす
- 協働:自分も相手もプラスになるように働きかける(Win-Win)
- 妥協:自分も相手も譲り合う。ないよりはマシ
- 回避:そもそも対立がないようにふるまい、話し合いを避ける
- 譲歩:自分の意見を一切言わず、相手に従う
お気づきの方もいるでしょう。
パワハラ上司のコミュニケーションパターンは、例外なく「競争」です。
- 自分の立場をいかに守るか
- 自分の意見をいかに通すか
- 自分の能力が相手より上か
パワハラ上司は、常にこのようなことを考えています。
ぼくがこのことを聞いて感じたのは「上下関係が厳しい体育会系企業にパワハラが多いのは、”競争”パターンの人が多いから」だと。
スポーツは基本的に「勝ち負け」がつきものですからね。
(スポーツの競争は、あってもいいと個人的には思っています)
体育会系の部活で習慣づいている「勝ち負け」を、仕事を進める上でも重要だと考えているのでしょう。
一方で、パワハラされやすい人に多いのが「回避」や「譲歩」。
「回避」パターンや「譲歩」パターンの人は、以下のように考えてしまいがちです。
- 上司に反対意見を言ったら怒られてしまう
- 上司の反感を買ったら、ますますいじめられてしまう
- 職場では存在を「無」にしよう
そして、何も言わずに従順なあなたを見て、パワハラ上司は「この人なら何を言っても大丈夫」と考えてしまいます。
それに、真面目なあなたは上司の評価を上げたいと思うばかりに、理不尽なことでも従おうとします。
日に日にエスカレートした結果、気づいたときに適応障害やうつ病などの精神疾患で倒れてしまう。
こんな悲しい事態が、いたるところで起きているんですね……。
自分のコミュニケーションパターンを知ろう
そんなパワハラを受けやすい人が、同じようにつらい思いをしないようにするには「自分のコミュニケーションパターンを知る」ことが大切です。
なぜなら、自分への理解を深めて対策しないと転職先や異動先でも同じ扱いを受け、またつらい思いをしてしまうから。
ぼくが実際に受けた、パワハラを例に出しましょう。
そもそも、ぼくのコミュニケーションパターンは「譲歩型」「回避型」ときどき「競争型」でした。
パワハラ上司が理不尽なことを言っても、ただただ「すいません」とだけ言っていましたが、価値観の違いで競争することも時々ありました。
具体的には、設計と同時並行で新卒採用の仕事にも携わってましたが、上司はあまり良く思っていなかったことです。
1年目の時点で「新卒採用の仕事は、もう今回で終わりよな?」と詰め寄られたり、設計の仕事でも「やる気あるんか」と個室で説教されたりといったことがありました。
極力悩みを減らしたいと考え、予定表に「打ち合わせ」とだけ書いて採用関係の打ち合わせに参加していました。
当然、上司としては納得いきません。
最終的には上司の上司に相談して、パワハラ上司に説得してもらえましたが、パワハラ上司は終始不機嫌。
「お前とは合わない」とまで言われましたからね。
そして、この時に生じた自分の体調や気持ちの変化は、以下のようなものがありました。
- 後悔する(家で脳内反省会)
- もやもやする
- 胃に負荷がかかる
- 頭のあたりから思いが湧き上がる
特に4つ目のパターンだと、「怒ってしまう」か「抑え込むけどストレスが溜まる」かの二択でした。
どっちも身体や心に悪影響ですね。
余談ですが、atGPジョブトレ利用者はほぼ全員と言ってもいいほど、「回避型」もしくは「譲歩型」でした。
良い関係を築くために
パワハラをする側に非があるのは当然で、到底許されるものではありません。
一方で、転職や異動をしても「対立したときに良い関係を築くスキル」は求められます。
この機会に、おすすめのコミュニケーションパターンを覚えておきましょう。
1番理想的なのは「協働」です。
「協働」とか「win-win」とか聞くと、何やら意識高い系のイメージがありますが……実はあなたも意外とできていたりします。
打ち合わせで自分と異なる意見の人の話を傾聴したり、否定せずに「〇〇とかもどうかな?」とアドバイスしたりすることも1つの「協働」だから。
とはいえ、いつも協働できるわけではありません。
特に、パワハラをする「競争」タイプの上司や、初対面の人がへの対応は難しいですよね。
そんなときに選択肢に入れておきたいのが「妥協」。
パワハラ上司と競争するわけでもなく、全て言いなりになるわけでもなく「△△はわかりました。ただ、〇〇だけはできません」と言うことが解決の秘訣。
パワハラ上司は常に獲物を探していますから、言いなりになる他の人にターゲットを変えるかもしれません。
1番いいのは「パワハラ上司が改心し、協働できる」ことですけどね。
まとめ:パワハラされやすい人の特徴を知って対策しよう
この記事では、パワハラされやすい人の特徴と対策を紹介しました。
パワハラされやすい人の特徴は
- 真面目で正直
- 自分に自信がない
- 嫉妬されやすい
の3つで、コミュニケーションパターンでは「回避」と「譲歩」が多いです。
パワハラが原因で体調を崩してしまった人は、職場異動や転職をすると思いますが、パワハラ上司と全く出会わないことはないでしょう。
そんなとき「協働できる」のが理想ではありますが、相手の一部分を受け入れる「妥協」もときには必要。
パワハラ上司から「めんどくさいヤツ」認定されることで、あなたはターゲットから外され働きやすくなりますよ!
そして、今回ぼくが体験したatGPジョブトレ うつ症状コースでは、コミュニケーションパターンはもちろん、メンタルケアの仕方や症状との向き合い方などをプログラムを通じて学べます。
公式サイトにて随時見学予約を受け付けていますので、気になった方はぜひのぞいてみてくださいね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も生きててえらい!