うつ病から社会復帰できるか、不安な人も多いと思います。
たしかに簡単ではありませんし、ぼく自身も大苦戦しました。
ですが、不可能ではありません。
というのも、この記事を書いているぼくは2019年にうつ病で休職。
3年経った今はフリーランスで働いていて、フルタイムで仕事できています。
この記事では、ぼくの経験談や就労移行支援への取材で分かったことなどを織り交ぜながら、うつ病からの社会復帰するまでに大切なものをまとめました。
途中で休憩しながらでも構いませんので、ぜひ最後までお付き合いください!
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うつ病からの社会復帰3パターン
うつ病からの社会復帰は、上のフローチャートで紹介するような3つの方法があります。
それぞれメリット・デメリットもあるので、合わせて見ていきましょう。
パターン①:復職
1つ目が「元の職場への復職」です。
復職は、社会復帰までのハードルが1番低い一方で、再発のリスクがかなり高いのが特徴。
パワハラやセクハラなどの人間関係がうつ病の原因だったらなおさらです。
(適応障害⇒うつ病への悪化でしたが、ぼくも例外ではありませんでした)
パターン②:転職
2つ目が「転職」で、多くの人が考える方法です。
しかし、転職にもデメリットはあります。
「転職さえすればすべてが解決!」とはいかないのが難しいところです。
また、転職にも
- 障害者雇用(オープン就労)
- 一般雇用(クローズ就労)
という2つのルートがあります。
それぞれの特徴を1つの表にまとめました。
さらに詳しく知りたい方は、「障害者雇用はデメリットしかないって本当?【再発の方が後悔します】」の記事をご覧ください。
パターン③:独立
3つ目が「独立」で、ぼくと同じようにフリーランスになる方法もあります。
最近では、クラウドソーシングやスキルマーケットといったWeb上で仕事をもらい、自宅や貸しオフィスで働く人が増えました。
何より「好きな時間に好きなことで働ける」のは他にはないメリット。
自分に自信を持ちやすいですし、体調の波に合わせて無理なく働けるのは強みです。
ただし、独立となると「傷病手当金」の対象外になってしまい、うつ病が再発したときに金銭面がかなり厳しくなることが注意点。
そのため、今から紹介する「社会復帰を考える目安」に当てはまるかどうかは必ず確認しましょう。
このブログでは、フリーランスで社会復帰する過程も記録していますので、よかったら参考にしてください( ˘ω˘ )
うつ病からの社会復帰を考えるタイミングとは
うつ病からの社会復帰を考える目安は人によってバラバラですが、個人的には
週5日好きなことに集中できる
ことだと考えています。
なぜなら、体調が安定しない状態で働き始めると、想像以上に体に負担がかかるからです。
特に一般雇用の転職だと、週5日40時間働くことが求められるだけでなく、転職1年目は有給がもらえないこともあります。
とはいえ、今まで週3日しか動けない状態から、いきなり週5日40時間動くのは正直厳しいです。
焦る気持ちはわかりますが、まずは「週に5日好きなことに打ち込める」ことを目標にしましょう。
社会復帰に向けた活動を始める目安については、ブログ記事やYouTube動画で詳しく解説しています。
気になる方はぜひチェックしてくださいね!
うつ病からの社会復帰を支えるサービス3選
うつ病からの社会復帰を支えるサービスも、いくつかあります。
おすすめサービスも合わせて紹介していますので、気になったものからご覧ください。
転職エージェント(一般雇用)
まずは、一般雇用の転職エージェントです。
一般雇用の転職エージェントはたくさんありますが、なかでもおすすめなのが以下の3社。
- リクルートエージェント:ぼくが1番お世話になった転職エージェント
- マイナビエージェント:20~30代やメーカーへの転職支援が得意
- 就職Shop:リクルートが運営する20代向けの転職エージェント
その他のおすすめサービスや詳しい情報は【保存版】転職エージェントを選ぶ3つのポイントとおすすめランキング【17社から厳選】の記事をご覧ください。
転職エージェント(障害者雇用)
続いて、障害者雇用に特化した転職エージェントです。
障害者雇用を考えている人はもちろん、一般雇用と迷っている人でも登録・利用できます。
ただし、障害者雇用はあくまで「障害者手帳」を持っていることが前提。
登録時点で持っていなくても面談やサポートを受けられますが、最低でも今後持つ予定の段階で登録しましょう。
就労移行支援事業所
最後に「就労移行支援事業所」です。
就労移行支援事業所とは「一般企業への就職を目指す65歳未満の人に、必要な知識やスキルを最大2年間教える」ための場所。
利用する1番のメリットは「客観的な評価が得られる」ことで、支援員から「体調安定してて働けます」というお墨付きをもらえるので、転職しやすくなります。
また、就労移行支援のプログラムを活用することで、以下のような知識やスキルを得られます。
- ビジネスマナー
- パソコンスキル
- ストレスとの向き合い方
- 自分の障害特性への理解
- 就職活動するときのポイント
一方で、名前が似ていて勘違いされがちなのが「就労継続支援」。
就労継続支援は「実際に働いて賃金をもらう場所」ですが、就労移行支援は賃金が発生しないので注意しましょう。
そんな就労移行支援ですが、うつ病からの社会復帰でおすすめしたいのは以下の3社。
- atGPジョブトレ:うつ症状コース、発達障害コースなど障害別の5コース
- ミラトレ:会社を想定した実践的なプログラム
- SAKURAセンター:精神障害の就職実績多数!長野・富山・福岡にも事業所あり
各サービスの詳しい紹介は本気でおすすめしたい就労移行支援6社と選び方ガイド【精神障害当事者が紹介】をご覧ください。
うつ病からの社会復帰で心がけたいこと3選
続いて、うつ病からの社会復帰で心がけたことを3つ紹介します。
①:無理をしない
1つ目は「無理をしない」ことです。
復職も転職も独立も、思っている以上に体に負荷がかかります。
今までの職場のトラウマや慣れない面接、再発との戦い……。
かつてのぼくも経験しましたが、ほんまに地獄でした。
次の項目にもつながりますが、「安定した体調で働ける」のが1番です。
しんどいときは無理せず休みましょう。
②:転職を焦らない
2つ目は「転職を焦らない」ことです。
- 傷病手当金の期限など、お金が無くなることへの不安
- 家族や親戚から「甘え」と言われる
- 周囲への劣等感
こうした不安から転職を焦ってしまいがちです。
(ぼくにもそんな時期がありました。詳しくはこちらの記事を参照)
しかし、うつ病からの社会復帰で1番大切なのは
社会復帰した後に再発せず、安定して働けること
ではないでしょうか。
最悪なのが「焦って転職し、ブラック企業に入社した結果、再発してしまう」ケース。
せっかく働けるまで回復したのに、振り出しまで戻された気分でつらいですよね。
1度しんどい思いをしたからこそ、働きやすい場所をじっくり見極めながら仕事を探しましょう!
③:継続して通院する
3つ目は「継続して通院する」ことです。
ときどきいるのが「転職や復職などの社会復帰と同時に、通院をやめてしまう人」。
しかし、先ほども紹介したように、社会復帰は思ったより体に負荷がかかります。
2週間動かしてなかったパソコンを久々に起動したら、フリーズして動かないような感じです。
「やっとここまできた!」と思って気を抜いてしまいがちですが、継続して通しましょう。
その他に注意したいことは、以下のツイートにまとめてます。
参考になれば嬉しいです( ˘ω˘ )
うつ病からの社会復帰でよくあるQ&A
最後に、うつ病から社会復帰したぼくが、よくある質問に答えました。
さらに詳しく知りたい方は、リンクの記事もご覧ください。
大丈夫、うつ病からの社会復帰は不可能じゃない
うつ病からの社会復帰は、正直簡単とは言えません。
- 定期的にくる不調の時期
- 面接にすら行けない転職活動
- 家族からのプレッシャー
- 金欠との戦い
- 再発と隣り合わせの恐怖心
これらと嫌というほど闘わなければいけないので、投げ出したくなることもあるでしょう。
でも、不可能じゃありません。
要所要所でサポートを受けながら、できる範囲で少しずつ動く。しんどくなったら休む。
これでいいんです。
また、社会復帰に成功すると、精神的にかなり楽になります。
働ける喜びや誰かから感謝されること、何より社会とのつながりを持てることは自信につながり、回復に一気に近づきます。
ぼくもそうでした。
自己紹介記事にも書きましたが、フリーランスで社会復帰して仕事で感謝されることが増えて、自分が社会から必要とされている喜びを感じてから、一気に調子が良くなりました。
そして、数年にわたる闘病で得たこともたくさんありました。
そうはいっても、転職で落とされたり、周囲から理解ない言葉をかけられたりするときもあるでしょう。
そんなときは、じんとのオンライン相談を使ってぼくに話しませんか。
誰かに話すだけでも、気持ちがかなり楽になりますからね!
この記事が、悩めるあなたにとって少しでも励みになれば嬉しいです。
最後になりますが……。
今日も1日、生きててえらい!
(このブログの合言葉です)